そういうことだったの?園によって看護業務が違う理由3選。

ネットで「保育園看護師」について検索すると
だいたい同じような内容の業務が書かれていますが、
実際は、園によってかなり業務内容は違います。

例えば
☆ほとんど保健室にいて、保育業務はしません
☆看護師だけど〇歳児の担任です
☆保育補助・フリーとしていろんなクラスに入ります
というように、
園長の方針や保育士の人員問題で
同じ保育園看護師なの?っていうくらい違います。

今回は、なぜ園によって
看護師の業務が違うのか
その理由についてご紹介します。

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マンパワー不足

都市部では、新しい保育園が
たくさん建てられているのですが、
肝心のそこで働く保育士の確保が追い付いていません。

そのため、足りない保育士の業務を
看護師が行う状況
になっています。

それは違法なことではなく、
厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知
保健師、看護師、准看護師は1人だけ
保育士として換算できる

と認められています。

分かりやすいパンフレットもあります。

私の園では、保育士換算されていないのですが、
園によっては、看護師が保育士と同じように
クラス担任を持っていて、
保育士と同じように働いているところもあります。
それに加えて、
看護師としての業務も行わないといけないので、
過重な業務になりがちです。

看護師が衛生推進者、衛生管理者に任命されている

うちの園では、園長が衛生推進者なのですが、
かなりの園で、看護師が
衛生推進者や衛生管理者を任されます。

衛生推進者とは?

保育園では、職員が常時10~49人いる場合
必ず1人は選任しないといけません。
健康や衛生管理に関わる業務の担当者です。
研修を受ければ、だれでも衛生推進者になれます。
詳細はこちら

衛生管理者とは?

保育園では、職員が常時50以上いる場合
必ず1人は選任しないといけません。
衛生推進者と同様、
健康や衛生管理に関わる業務の責任者です。
※保健師の免許を持っていると、申請すれば「第一種衛生管理者免許」が取得できます。

詳細はこちら

衛生推進者や衛生管理者になると、何が違うの?

  • 職員の健康診断の手続き
  • 健康診断結果に応じて保健指導
  • 衛生材料の管理
  • 職員へ衛生管理の指導、教育

などなどが業務に追加されます。

私は、専任されていませんが、
職員への指導や衛生材料の管理はしています。
選任されていないからといっても、
看護師であれば、上記のいくつかは業務として行う園が多いです。

管理職が看護師の専門性が分からない

昔から、保育園に看護師は配置されていましたが、
公立園が中心で、全国的に人数は多くありませんでした。

最近、都市部を中心に
0歳児(もしくは低年齢児)を預かる場合
必ず看護師を配置することを
認可の基準にしている自治体が増えてきました。

そのため、
園長が看護師と一緒に働いた事が少なく、
どういう仕事を看護師に振ったらいいか、
どういうことを看護師ができるのか、
よくわかっていない場合があります。

結局、保育士と同じような業務になったり
医師しか判断できないようなことを
看護師にむちゃぶりされるなど、
「それ、看護業務以前の問題ですよね?」
っていう状況の園もあります。

みさき
みさき

うちの園も、看護業務が決まっていなかったのですが、
これやりたい!あれやりたい!
と提案すると、
色々やらせてもらえたので、
話を聞いてくれる管理職であれば、
看護業務をこうしたいって
提案するのも手かと思います。

まとめ

保育園の看護師業務は、
園の状況によって変わることが多いです。

うちの法人の別の園では、
通常は看護師業務に専念できるけど、
保育士が退職してしまったら、
看護師が担任をしないといけなくなり
年度途中でも業務内容が変わってしまうという
謎ルールの保育園もあります。

事前に細かいところまで知ることは難しいかもしれませんが、
前任の看護師がいた園なら、
参考程度にどういう業務をしていたか
聞いてみるといいかもしれません。

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