看護師が保育園に転職すると、
病院とは全く違う環境なので、
たくさん驚くことがあるのですが、
私の経験の中でも、特に驚いたこと3つをご紹介します。
保育の知識も結構必要
病院に長期間入院している子って
慢性疾患を抱えている子が多く、
一般的な発達過程では測れないという子が多かったです。
そのため「標準的な〇歳児の発達」とか
今後の発達の見通しなどが、ほとんどわかっていませんでした。
保育園では、成長曲線を見て発達推移をアセスメントしたり、
どの程度までの発達の遅れなら、経過観察になるのか、
今後の成長発達のために、今から準備しておかないといけないことなど、
まずは標準的な発達を理解しておかないと
保健業務が進まない!!
それから、保護者や保育士から
「離乳食がなかなか進まなくて…」
「内服を嫌がってしまい、どうしたらよいか」
「こんな行動を最近よくしているけど、なぜ?」
など、病気ではないけど
日常の生活でちょっと困ったことを
たくさん相談されるようになります。
疾患の理解よりも「年齢による特性」とか
発達段階で出てくる困った行動など
病院よりも、生活に密着した知識が必要なんですね。
看護師業務が決まってないことが多い
こちらの記事でも紹介していますが、
看護師に求められる業務が
保育園によって違うことがよくあります。
そもそも看護師の専門性について
園長がよく分かっていないのもあるんですが、
こちら側から提案したり、
実は看護師の業務範囲ってこうなんですよとか
交渉しながら、試行錯誤しながら
保育園での自分の役割を作っていく感じです。
初めの頃は、こんなに手探りの仕事でいいんだろうかと
心配だったんですけど、
自分が必要と思うことや、やりたいことを
交渉すると高頻度でやらせてもらえるので、
結構「暗中模索」な感じが気に入っています。
歯科の知識が必要
これが一番びっくりしたんですけど、
歯科健診や歯磨き指導の結果を
保護者や自治体に伝えたり、
歯科医師や歯科衛生士さんと打ち合わせをする時に、
看護師にも歯科知識が必要でした。
具体的には
- 乳歯はA~Eで表記して、永久歯は1~7で表記
(それぞれ歯の名称もあるんですが、覚えられません) - 咬合不全の種類や原因、治療法など
- う歯予防処置(シーラント)
- う歯の進行を止める薬(サホライド)
- う歯の進行度
などなど、病院では必要なかった知識が必要になり
急いでネットで調べたり、歯科の書籍を読んだりしました。
保育士さんから「虫歯がちゃんと治っているか見てほしい」
と言われた時は、さすがに看護師には判断できないと答えましたが、
それくらい「保健」業務には歯科知識が必要とされてるってことですね。
各園に嘱託歯科医や歯科衛生士がいるので、
歯科健診で来園した時に、分からないところを質問してもいいですね。
色々教えてくれますよ。
まとめ
保育園に転職したら、1年間は驚くことばかりなのですが、
特に上記3つは、かなりびっくりしました。
保育園が転職候補に挙がっている方や
保育園に就職が決まった方は、
事前に「こんなことがあるんだ・・・」と覚悟しておくと、
「こんなはずじゃなかった」という
落胆が少なくて済むのではないかと思います。