歯磨き指導を看護師が行う園も多いですよね。
ありがたいことに、うちの園は
毎回歯科衛生士さんが園に来てくれて
子どもたちに歯磨き指導をしてくれています。
さすがプロだなと思うことは
歯の磨き方だけじゃなくて
虫歯・歯周病になりやすい生活習慣を
子どもにもわかりやすく説明・実演してくれることです。
毎回どういう指導を行っているのか
詳しくご紹介します。
※引用資料は類似のものなので、実際に使用するものとはことなります。
準備物と指導までの準備
各家庭から持ってきてもらう物を
事前にお知らせしておきます。
当日何人かは忘れるので、園で予備も用意しておきます。
・歯ブラシ
・鏡(手鏡でなく立てて置ける鏡)
・コップ
※歯の染色をする場合は以下を追加
・汚れてもいいタオル
・洗濯ばさみ
歯磨き指導の前に
歯ブラシ、鏡、コップを机の上に置いて
タオルはスタイのようにし、洗濯ばさみで洋服に留める
導入
紙芝居などで
歯磨きしないと虫歯になって大変!
という話をしてくれます。
年長になると第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてくるので
6歳臼歯の話が多いです。
ただ、歯科衛生士さん的に
使用したい市販の絵本や紙芝居がないようで、
毎回手作りの紙芝居でした。
ちなみに新潟県では
虫歯予防のてづくり紙芝居が公開されているので、ご参照ください。
⇒新潟県ホームページ 紙芝居「はみがきはだいじだね」
虫歯になりやすい生活習慣
歯の磨き方の前に
虫歯になりやすい生活習慣のお話があります。
虫歯になりやすいおやつ・飲み物
歯磨きの指導の前に、
まず虫歯になりやすい飲食物の話をします。
みんな知ってた?
食べ物や飲み物の中に、
虫歯になりやすいものとなりにくいものがあるんだよ?
と話すと、子どもたちは
「なになに?」と興味津々で聞いてくれます。
そこで一覧表を子どもたちに見せます。(画像は足立区のものです)
砂糖の量が多かったり、
歯にくっつきやすいものは
虫歯になりやすいおやつです。
また、飲み物についても
みんな、ニセモノの水があるの知ってる?
という話から、
透明で水みたいに見えるけど
果物の味がするのは砂糖が入っているよ!
だから毎日飲んじゃだめだよ、と話しています。
一生懸命商品を作っている企業の方からすると
「ニセモノ」と言われるのは心外だと思いますが、
子どもたちに分かりやすいように
「ニセモノ」の水と言っています。
子どもたちは目を丸くしながら
そーだったんだ!とびっくりしています。
ダラダラおやつを食べると虫歯になりやすい
「おやつは食べてもいいけど時間を決めて食べようね」
という話の時に、上のような図を見せながら
下の方にいくと虫歯になりやすい
お口になるんだけど
おやつ食べた後って
下の方にいっちゃってるね
という話をしています。
大人でも知らない人がいるので
だらだら食事をする癖があるひとも要注意です。
歯磨きしててもダラダラ食べると
虫歯になりやすいから気をつけようね
歯ブラシの持ち方
まだ子どもに歯ブラシは持たせません。
歯ブラシを持ったまま走ったり遊んだりすると
喉に刺さったり、他児にケガをさせてしまうこともあるので
歯ブラシを持った時のお約束をお話します。
理由は①②は危険だからですが
③は歯ブラシが使えなくなるので
噛まないようにしようね、と話しています。
歯の磨き方
ここまできて、やっと歯磨き方法の指導です。
(歯の染色をする場合は、ここで歯に塗ります。)
まずは「こんにちは持ち」と「さよなら持ち」を覚えます。
磨きやすい持ち方でいいんですけど
色んな持ち方を教えておくと
自分で工夫できるようになります。
その後、具体的な話になり
・歯ブラシをどうやって歯に当てるのか
・上の歯を磨くときは上唇を指で上に持ち上げる
・磨きづらい奥歯の磨き方
・歯1本を表裏各20回ずつ磨く(裏表で計40回)
など実演してくれます。
※もちろん1回の指導で磨けるようにはなりませんが、
色んな磨き方があると知ってもらう程度で大丈夫です。
自分で磨き終わったら、おうちの人に仕上げ磨きをしてもらおうね、と話します。
10歳になるまでは、大人の人に磨いてもらわないと
虫歯菌が残ってるかもしれないからね、と説明していました。
まとめ
最後に今日の指導内容をまとめて終了します。
・おやつをダラダラ食べない
・歯ブラシを持ったら遊んだり歩いたりしない
・こんにちは持ちとさようなら持ちで歯を1本20回(裏表で計40回)磨く
・仕上げ磨きをおうちの人に必ずしてもらう